2005年アグリカルチャル・ショー中の日記 連絡先(e-mail)
2005年7月の日記

20050802 搬出と展示品のクリーニング
 8時すぎにNSCに着くと、ムワバ氏や所長がジョリーの運転するNSCのハイエースに乗って、後からゲートをくぐって来た。オフィスにカバンを置いて、一段落すると、ムワバ氏がすぐにショー・グラウンド(アグリカルチャル・ショーの会場)へ行って、資材の搬出をすると言った。

 彼らの準備が整うのを待って、ハイエースの後ろからついて行った。

 今日は、もちろん検問無しでスタンド前まで行けた。トーマスとシムボーレがハイエースに同乗していたので、彼らに手伝ってもらって自分の資材を自有車に積み込んだ。  10時前に、NSCに戻って荷卸をした。しかし、ジョリー達は、積み残した机やイスなどの搬出のために、もう一度スタンドへ戻った。

 所長が、ムンブワから人が来ているというので見に行くと、TN隊員とST隊員がレベッカのオフィス前に座っていた。12年生テストの増刷をレベッカのオフィスにある印刷機を借りて行うためだった。まだ、レベッカが出勤していなかったので、自分のオフィスのリソグラフを使ってくださいと話した…直後にレベッカが来た。(彼らの印刷は今日終わらなかったのだが、終わらなかった分はレベッカが印刷してくれるそうだ。ありがとう!)

 オフィスのドアまで、ショーで展示した教材サンプルなどを移動し、ひとつ一つ固く絞った雑巾で拭きながらしまうことにした。でも、その前に、ショー会場と同じく土ぼこりがうっすらをかかっているオフィス内を掃除しなければならなかった。

 休日出勤してもらったため、ミニヴァーには今日は休むように伝えていたので、一人で雑巾を何回も洗って絞っては、資材を拭いて・しまっていった。

 今日は、この作業だけに集中して一日は終わりだろうと思っていたら、ムリンバが今日(今日!だって)金属カルシウム、硝酸銀、過マンガン酸カリウム、水酸化カルシウムの納品があるので、薬品をチェックしてほしいと言いに来た。まだ、オフィスが片付いていないので、イライラしていたが、マニュアルも作ってあることだったから一応承諾した。  展示品の片付けが終わらないうちに、薬品会社の社員が二名来てプラスチックの容器に入れた金属カルシウム、過マンガン酸カリウム、水酸化カルシウムを納品に来た。

 水酸化カルシウムはムリンバの作った見積もり依頼に250mlの水溶液で50個と書かれていた。今日納品されたのは、1個7,500クワチャ(約200円弱)。それを見て、ムリンバに次回から250gの粉末で見積もりを取るように強く言った。日本のあるカタログを見ると、500gの水酸化カルシウムは1400円だった。25℃の水250gに0.425gの水酸化カルシウムが溶けるので、500gの水酸化カルシウムがあれば、約1176本の250ml水溶液を作ることができる。これらを一本7,500クワチャで売ると、約8.8ミリオン・クワチャ(約20万円)になる。つまり、1400円(容器代などは省略)の元手で、約20万円が稼げる計算になる。ムリンバには、数字を見せながら、次回からは溶液で購入しないように念を押した。

 予め作っておいたマニュアルを、ムリンバ、トーマス、薬品会社の社員に見せながら、水酸化カルシウム水溶液(石灰水)、金属カルシウム、過マンガン酸カリウムの順で、昨日まで展示に使っていたモバイル・ラボを使ってチェックした。(硝酸銀は無かった)

 水酸化カルシウム水溶液:pHを試験紙で判定し、呼気を吹き込んで白濁することをチェック

 金属カルシウム:流動パラフィン内に保存されていたので、コーヒー・フィルターで流動パラフィンを吸い取ってから、数粒を試験管内の蒸留水(バッテリー・ウォーター)に入れ、水素の発生を確認。次に、そこに数滴のフェノール・フタレインを滴下し赤くなるのをチェック

 過マンガン酸カリウム:少量を試験管に移し、数mlのバッテリー液(希硫酸)で溶かし、紫色を確認してから、過酸化水素水を入れて酸素の発生をチェック

 今日も、全薬品合格。社員はニコニコしていた。

 結局、17時まで雑巾を洗ったり、絞ったりしながら展示品を収納した。次回?やワークショップで利用できないパーツ類や完成品は思い切って廃棄した。

 今日は、報告書作業に入れなかったので、明日は報告書に集中するようにしたい。

 ところで、NSCを訪れたいと言っていたインド系の先生は、現れなかったな。

20050801 やっとショーが終わりました

マエンゲ氏による説明





かざぐるま(風車)を手にした子供達


ムカンダ夫妻と親戚


ナオミと友人


ミニヴァー+ナターシャ+α





土ぼこりの証拠


ダニエルにねだられて作ったソーラー・カー


アーケイドでの踊り

こちらも踊り

 8時に借家を出て、8時10分には、NSCのスタンドで掃除を始めていた。ジョセフィンは熱と頭痛でつらそうだったが、ちゃんと屋内・屋外の掃除をやっていた。

 朝は比較的空いていたが、徐々に人出が増えた。また、風が一日を通して比較的弱かった。しかし、午後の一時、ダウンバーストのような突風があって、ジョセフィンと掃除したスタンド内が土ぼこりだらけになった。その後は、しばらく来客の間を回りながら、展示品の掃除をした。

 今日も、基本的にはザイビア人に説明をしてもらうつもりで、自分の分担時間はミニヴァーとナターシャにがんばってもらって、隅に控えることにした。それでも、隊員や知人がきてくれた時などには、喜んで説明にまわった。

 午後に、UNZA(ザンビア大学)放送のインターヴューを受けたが、テープで補強してある年季の入った小型のテープ・レコーダーを口の前に向けられて、それに向かって怒鳴るように英語でしゃべるという乱暴な答え方になってしまった。思った単語が出てこなくてちょっとこまった。

 結局、20mも離れていない有料トイレまで二回行った以外は、ずっとスタンドに居た一日だった。なんとか、来客に事故が無くショーの終了が近づいて来た。

 ムワバ氏と相談して、15時半頃にスタンドを閉じることにしたが、閉館間際にスタンド内にいた子供達にかざぐるま(風車)や糸巻き戦車を無料で渡したところ、彼らが風車の回し方を知らないということにとてもびっくりした。教科書にも作り方がのっているのに(もちろんほとんどのザンビアの子供は教科書が買えないが)、風に向かって走ったり、風に向けたりして風車を回すことを今日始めて知ったようで…衝撃だった。知らないんだ。

 資材の梱包をミニヴァー、ナターシャ、ダニエルに手伝ってもらって進めた。しかし、もう扉を閉めていたし、扉を開ければ片づけをしているとすぐ分かるにも関わらず、入ってくる来客があった。

 その中の一人は、もう箱の中にしまいこんだサンプルを熱心に見ては、いろいろ質問してきたので、実験マニュアルを一部渡した。インド系の教育関係者で、関心を持ってくれたらしく、明日の午後NSCを訪ねたいと言ってくれた。

 資材をまとめる作業は、一段落したが、今日は混雑のため、車がスタンド脇まで入れないので、搬出は明日となった。(去年の記録を見ても、搬出は翌日だった)  最後まで残っていたジョセフィンと一緒にスタンドの鍵をかけたのが、16時25分だった。ジョセフィンは頭痛と発熱がひどいので、明日は病院に行くと言い、自分がスタンドの鍵を預かった。  アーケイドで買い物をしてから、借家でシャワーを浴びて埃を落とし、やっと一段落した。

 ツカレタ

20050731 ザンビアンに任せる時間を多くした(疲れてもいたし)

ドイツ人ボランティアに説明中


来客に対応するニエンバ氏(ヒルダさん)


簡易望遠鏡を試す来客


モバイル・ラボを説明するムカンダ氏


糸巻き戦車を試す来客


ミニヴァーによる分光器の説明


今日も気になって写真を撮った人力観覧車


昨日以上の人出で、ゴミもまたすごい
(朝はきれいになっていたのだが)

会場内では馬も頻繁に見かけた


NSCスタンド横の広場にあるステージ


満車のアーケイド駐車場


アーケイドの人出


アーケイドの日曜蚤の市の一部

 8時10分頃にスタンドに入るとジョセフィンとニエンバ氏が掃除をしていた。自分も雑巾で展示品の埃を掃い始めたが、スタンド内は、屋外と同じような条件なので、土ぼこりと草を焼いたすすがうっすらと全ての展示品を覆っていた。

 掃除が一段落してから、ゴム動力ヘリコプターの改良をした。3台のストローを短くするなど調整したところ、そのうち2台は、ほんの少し上方に飛行できるようになった。

 販売用のNSC−CDがちゃんと焼けているかをチェックしたり、コイル・モーターの端子を磨いて接触を良くしたりした。

 その他にも、少しずつ調整が必要だったり、修理が必要だったりする展示品を直した。

 予想していたように、午前中は教会に行く人が多いので、会場内は比較的空いていたが、12時前からは昨日を上回る人出だった。NSCのスタンドから離れると砂埃の中を歩く事になると去年の経験で分かっていたので、今日はほとんどスタンド内で過ごした。ムワバ氏が彼の当番の時間に、葬儀後の埋葬に行くというので、彼の分担の時間にもスタンドに詰めたせいもあるのだが、持ち場から離れたのは、ほんの30分ほどだった。

 今日は、リビングストンで理数科教員をしているIS隊員達や、SVのSN氏もスタンドを訪ねてくれた。NSCのスタンドが、会場内の一番端にあるので、SN氏は到着した時に、「やっと見つけた」と言っていた。

 NSCのシニア・オフィサ達は、自分の分担時間の終わりが近づくといなくなってしまうので、ミニヴァー、ナターシャ、それにダニエルとその友達に今日は活躍してもらった。こちらは、スタンド内で事故が起きないように隅に立って目配りをする時間を増やした。

 彼女達は良く来客に対応してくれたので、とても感心した。(こまったことがあれば、すぐ自分に質問してくれたり、注文してくれたりしたのも良かったと思う)

 スタンドは、少々早めだが、16時過ぎに締め、ジョセフィンが鍵を管理している南京錠で施錠した。

 ショー会場に隣接するアーケイドに買い物に行ったら、これまで見たことが無いような車の数!駐車場がほぼ満車だったのでびっくりした。

20050730 ショー三日目(土曜日)

アフリカ型定規の説明をするムワバ氏

スタンド内の中央においた移動式テーブルで教材サンプルを試す子供達


糸電話に興じる来客

NSCスタンドの外は音楽のステージ


キャッサバの根

鉱物展示の一部


ニワトリとウサギの展示

餌をついばむニワトリ


ロバ(?)

ヤギ


ブタ

NSCスタンドのあるComesa Exhibition Village の方向へ


実演販売(昭和40年代に日本で販売されていた、ジュースをつくる道具の実演中、他に種々のカッターなど)

ショーのたびに展示されるハイドロフォーム 高速省セメント・ブロック成型機


チュトウー氏、ムカンダ氏、ムワバ氏

人力観覧車

ザンビアの国旗と同じ色の衣装でダンス

 昨日と同じゲートから駐車場に入った。ゲートの係員が寒そうに防寒着に身を包んでいたので、念のために持ってきたビスケット(K1500)をひと包み渡した。(ちゃんと食べて温まってくださいという意味)駐車場に車を停めて、徒歩でNSCのスタンドに向かい、8時10分頃に到着した。

 既にジョセフィンが掃除を始めていた。彼女の息子と娘がスタンド内の教材で遊んでいた。(夫とは死別)最初は微笑ましかったが、だんだん展示品が傷んできたので、ジョセフィンにやめるようにしかってもらった。(小さい子は現地語しかわからないことが多いので、自分が英語で注意しても分からないことがある)

 自分の展示品の埃を掃う作業が終わってから、ダニエル達が希望していたソーラー・カーを仕上げた。オフィスからスタンドに持ち込んだ材料でなんとか作った。モーターだけはダニエルが持ってきた物を使用した。モーターと、プーリーでできた車輪をワゴムのベルトでつないだだけだが、日照下では、軽快に走った。

 NSCのスタンドがComesa exhibision village の末端にあるのと、建物が去年の建物より大きいので、昨年のショーより混雑が緩やかな感じだった。それでも、初日・二日目よりずっと人出が多く、10時頃から14時頃まではひっきりなしに来客があった。

 特に、ハイドロフォーム(ディーゼル・エンジンで省セメントのブロックを作るマシン)の展示をしている白人夫妻(ドイツ人?)がNSCのスタンドをショー会場で一番のスタンドだとほめてくれたのがうれしかった。(彼らは、別々に訪れてはそれぞれ感心して帰り、最後に二人でもう一度訪問してくれた)

 午後の一時だけ、スタンドを離れて主に農業関係の展示を見学した。

 16時半過ぎに、スタンドを締めて本日は解散。残念ながら、モバイル・ラボのバッテリーが紛失した。誰かが持っていったのかもしれない…。ちょっと残念だ。

 NSCのスタンド横の広場にあるステージでは、一日中、音楽と踊りをやっていた。芝生に座って(でも、乾季だから砂埃が舞い上がる)軽食を済ませて帰った人々の後には、たくさんのゴミが残されていた…。

 夕方の中国飯店での会食は、今朝MY氏が帰国の途についたので、自分を含めてたった三人だった。それでも、ちゃんとレストランは一部屋を確保してくれていた。ありがたかった。

20050729 ショー二日目

NSCの隣のスタンドは石鹸会社の共同利用

ロケット・ストーブの展示場


燃料を効率的に使うロケット・ストーブ

来客に対応するムワバ氏


ミニヴァーとナターシャ

が写ったカメラ・モデル内の像


輪ゴムを使った教材のコーナー

アメリカ・パヴィリオン(中身はアメリカとは関係無く小売店の集まり)

 8時頃にNSCのスタンドに着くように借家を出たが、昨日まで利用可能だった駐車場の使用を断わられたので、別の場所に止めた。断わられた理由は、NSCの担当者が、展示者用の入場パスを購入すべきところを、別のパスを買ってしまったからだと思われた。

 既にジョセフィンが掃除を始めていたので、自分も展示品やテーブルの掃除をした。昨日作っていなかった分の商品ラベルを手書きで書いて、あらためて貼った。

 今日も来客は少なく、比較的のんびりしていた。しかし、NSCのスタンドから離れた展示場の見学はできなかった。去年NSCが使っていた展示場は、ProBEC (Programme for Biomass Energy Conservation In Southern Africa)という団体が利用していて、ロケット・ストーブなどを展示していた。ロケット・ストーブでは、熱源を発泡性の石の板で囲んで保温し、煙突状にした筒の中に鍋を入れて、筒と鍋の隙間から排気する仕組みだった。後者により煙の発生しない燃焼が可能な換気と、熱の効率的な利用を実現していた。

 ムカンダ氏やチュトウ氏は、分担表の時間に現れなかったが、所長とともにNSCでの会議に忙殺?されていたのだろう。明日は全員で来客の対応ができるとよいのだが。

20050728 強風のショー初日

今日のNSCスタンド

スタンド内の正面?

幼児教育の展示

UTH(University Teaching Hospital)の展示

ザム・チキンの建物

ロープ式手回しポンプ(NTAMBOポンプ)

LVTCの展示

コーヒーの木

ザンビア産コーヒーの展示即売会場

古い農業機械の展示場

右側のパーソナリティのおしゃべりを録音・録画するテレビのスタッフ


波形モデルを試す姉妹
 昨日、ジョセフィン達は7時半頃から仕事をしていると聞いたので、あまり遅れないように、7時45分にNSCのパヴィリオンに行った。

 しかし、昨年も経験したように、まだ誰も着ていなかった。待っている間に、スタンド周りのゴミ拾いなどをした。結局45分待って、ジョリーの運転で、ムワバ氏とミニヴァーとナターシャが到着した。

 ミニヴァー達は、ゲードで期間中のパスが買えなかったので、長い列に並んだと不平を言っていた。そこで、ムワバ氏も入れて、商品にラベルを貼り付けてから、会場内を探してパスを買うように指示した。

 しばらくして、無事にパスを買って戻ってきたので、ゴム動力ヘリの製作を頼んだ。(でも、全部失敗作だったので、問題点を指示して、改良するように言った。家で作ってくると言っていたが、結果はいかに?)

 今日はまだ、荷物の搬入や塗装をしている展示も多く、来客も少数だった。しかし、天気予報の通り、風が一日中強く、埃が舞い上がって、スタンド(パヴィリオン)内は、埃だらけだった。壁と天井の間に蜂の巣型の通風用のスペースが、建物の全体にあるので、風通しについては、屋外と屋内の区別がほとんどないのだ。

 ラベル貼りが終わってから、ザンビアとアフリカ型定規の仕上げをしたり、紙飛行機を3機仕上げたりした。  散発的な来客があるたびに、臨機応変でスタンドにいたスタッフが対応した。

 13時半頃になって、やっと1時間半ほど自分達のスタンド以外の展示を見学した。

 まだ、展示が始まっていない所もあったが、今日面白かったのは。ロープを利用した手動式のポンプだった。塩ビ管の内部をロープが循環するように自転車のホイールなどを利用した仕組みをつくり、ロープに複数のピストンを固定したものだ。簡単なしかけで水が汲み上げられるので感心した。

 また、ザンビアで栽培されているコーヒーの展示なども見学した。

17時過ぎになって、スタンドを施錠した。その前にムワバ氏が明日からのスタッフ分担表を作ってくれたので、スタンド内の水場に通じるドアに粘着テープで貼り付けた。フェアの時と違って、守られるとうれしい。

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