2010年2月の日記 連絡先(e-mail)
2010年1月の日記

ガーナの記録は、更新頻度が少ないのでザンビア版とは日付が逆になっています

20100201 月曜日
この地区の水はボアホール(井戸)だけだそうだ サッカー場で空気圧ロケットの打ち上げ
水レンズ顕微鏡を試す先生と学生 ストロー・モデルに夢中

 6時にアフランチョ小学校で教育実習中のプロスパー君から電話があり、これから迎えに行くが制服でなくてもよいかと聞かれた。大丈夫と返答した。

 7時に実験室に行くと、7時15分にプロスパー君が来た。彼にタクシーをつかまえるように頼み、自分は荷物を実験室から出した。タクシー代は7GHC、ベクアイやオブアシ方面に向かう道路を進み、途中で南側に折れたところに集落があった。

 小学校の規模は300名、先生方は14名だそうだ。子供達の授業をほとんど実習にさせてスタッフ室で研修会を行うことができた。事前には決まっていなかったようだ。(なんとフレキシブルな土地柄!)

 9時から12時まで地元で集めた材料だけで作る低価格教材の研修をした。研修会には出勤していた8名の先生全員と、教育実習中の6名のウェスリー校男子学生が参加してくれた。この日に紹介できたのは、空気圧ロケット、水レンズ顕微鏡、ストロー・モデル、DC回路、電子部品、電磁石、簡易DCモーターだけだった。

教員室
普通の教室には窓枠は無かった
12時には全校でお祈り(ここはカソリックの学校)
スイカほどの実(食用ではない)がなる木
実でマラカスを作るそうだ
学校の裏の大きなアリ塚
(比較するものが無く、大きさが分からないが)

 水レンズ顕微鏡とストロー・モデルはちゃんとしたサンプルを人数分用意してきた方がよかったことがわかった。DC回路、DCモーターのパーツは当日一人ひとりに作ってもらえるだけの材料があることが必要だった。

 来週水曜日にもう一度来校して、今日できなかった風で走る車、針穴写真機、呼吸器モデルの紹介をする予定。

 カレッジに戻るために行きに使ったタクシーをプロスパー君が電話で呼んでくれた。13時頃にタクシーに乗り、カレッジに移動した。実験室に荷物を置いてから部屋に戻った。14時だった。乾燥した風が細かい砂を巻き上げ、暑さで汗をかいたので、体にも服にも埃が染みついていた。ボトルに貯めておいた水(断水でした)で体を洗った。

 一休みしてから、研修会記録の集計、写真と学生用の教材集CD受領書を印刷した。残りの研修会分の追加買い物リストも作った。

 19時過ぎにアンゴラから特別機でブラック・スターズが帰国した。コトカ空港からの中継では、歌ったり踊ったりしているサポーターや、VIP室でのセレモニーが放送された。

20100202・0203 研修会の準備

 火曜日。8時から4日と来週の研修会の準備。午前中に水レンズ顕微鏡の材料準備とサンプル作成、それに違うデザインの空気圧ロケット試作。乾燥した埃っぽい風が実験室の窓から吹き込み、午後からはかなり暑くなった。そこで、部屋に戻って作業。ストローを切って風で走る車のパーツを作ったり、角錐や立方体それに多面体のサンプルを準備したりした。

 水曜日。7時から準備再開。明日の荷物を整理しながら不足分の教材などを準備していった。午前中の試験が終わったところでサイエンス・コースの1年生に教材集CDを配布し始めた。受け取りのサインをもらいながら1枚ずつ学生に渡した。今日取りに来てくれた学生は110名ほどだった。

 昨日よりも風がおだやかだったので、16時過ぎまで実験室で準備ができた。途中、教育実習に出ているエベネザー君から連絡があり、実習先のジュアベン小学校で24日に研修会ができるとのことだった。

 夕方、明日の研修の確認にArmed Force 高校のエリック先生が自宅まで来てくれた。明日の9時頃開始で、サイエンス・クラブの子供達も参加するそうだ。

 準備作業で疲れがたまったらしく、8時過ぎに寝てしまった。(この日の午前中から翌日のお昼まで断水)

20100204 木曜日 Armed Force 高校

 7時に実験室に入ってストロー・モデルのパーツを追加で作った。同じ頃、カレッジの上をたくさんのコウモリが昼間のねぐらであるクマシ動物園の方向に飛んでいくのを見た。

 8時から迎えのエリック先生を待っていたが(9時開始と聞いていたので)、彼がカレッジに来たのは9時だった。タクシーを頼んで荷物を積み、Armed Force高校へ行った。クマシで一番大きなコンファノチ病院と敷地を接する一帯に幼稚園から高校までがそろっていた。高校の生徒数は1800名だそうだ。

 実験器具類を立派な実験室にしまった。エリック先生は学校についてから同僚の先生と研修会の打ち合わせを始めた。プロジェクターを使うかと聞かれたので、何のことかと聞き返すと、全校生徒をアセンブリー・ホールに集めるからそこで話をしてくれということだった。教員研修に生徒が何名か参加すると想定して準備していたので、それはできないと返答した。30分ほども先生方に相談をしてもらい、結局最終学年のサイエンス・コースのクラスを対象にワークショップをすることになった。参加者数15名で準備したため、ほとんどのアクティヴィティがグループワークになってしまった。


 10時頃から2時間のワークショップ。ボルティック・ボトルで作る低空気圧ロケット、ゴム動力の風で走る車、簡易DCモーターの3つのテーマに絞って行った。

 ロケットの打ち上げを見た後(みんなびっくりしてました)から生徒達の反応は、はっきりと変わり、その後は大人数にもかかわらずよく集中して課題をやり遂げていた。

 研修会の後、ケバブ(焼き鳥みたいなもの)とパイのスナックを準備室でいただいた。

 帰りには高校のバスを使わせてくれた。

 18時前にドアを誰かがノックした。開けてみると指に直径2ミリほどの針金が刺さっている青年だった。助けてほしいと言われたが、(ここでは処置ができないから)すぐに医者に行くようにと言うことしかできなかった。

 ドアを一度閉めたが、すぐに思い直して病院に行くのに使うようにとお金を少し渡した。無事に治療を受けられただろうか?

20100205 金曜日
 午前中に昨日の研修会の片付けと、教材類の詰め替えをした。これまでは研修会をする学校毎に箱詰めするつもりだったが、これからはアクティヴィティ別にすることにした。途中で昼食が入らない場合、大体3時間で1回の研修会が一段落するので、3〜4つのアクティヴィティをするのが精一杯だと判断したからだ。これからは予定したアクティヴィティ用の箱を持って学校を訪ねればよい。

 午後にはロカンジ中学校から子供達が気体の学習に来ると聞いていたので、水素、酸素、二酸化炭素、アンモニアを発生させる準備をした。ところが、彼らはいくら待っても来なかった。

 結局この日には、水レンズ顕微鏡の準備、ストロー図形のサンプル作り、プラスチックのボトルで作る竹とんぼ(のようなもの)の部品作り、ボルティックのボトルからプロペラの形を切り抜く作業などをした。

 疲れていたので20時に寝てしまった。(断水は9時から翌日9時までだった)

20100206 土曜日 一学期終了集会
飲料 (Red Bull) の宣伝車
教材集CDを受け取った学生にはサインを残してもらった

 7時からアセンブリー・ホールで一学期終了の集会があった。集会の最後に教材集CDを受け取っていない学生に、実験室に来るように連絡してもらえた。おかげで120名ほどの2年生に教材集を渡すことができた。

 10時頃から歩いてタウンに出かけた。ケジェティアまでは日射しを避けるために傘をさして行った。乾燥して埃っぽい風が吹く日だった。ケジェティアでは豆電球を100個と、DCモーターを9個買った。その後、ストロー(100本で25GHPの一番安いもの)、インクカートリッジ、CD−R、マーカー、A4用紙などを買った。

 最後にスーパーマーケットと野菜スタンドで自分達の買い物をしてタクシーで帰った。

 カレッジに戻ると、学生は続々と帰省していく最中だった。給水が再開されていたので、レイチェルはシーツの洗濯と床掃除を同時にしていた。

 スナックを食べ終わった頃に3年生が一人訪ねてきて、教育実習先の学校で昇華(sublimation)の演示に使いたいので塩化アンモニウムを分けてほしいと言った。急いで着替えて実験室に行き、塩化アンモニウムとヨウ素で昇華の様子を見比べた。小学校6年生には、塩化アンモニウムの方が分かりやすいと思われたので、塩化アンモニウムをビーカーに入れて渡した。(この実験に必要な他の実験道具は自分で工夫したと言っていた)。

 部屋に戻ってから水浴びをした。夕食には今日買ってきたジャガイモとソーセージを食べた。

20100207 日曜日
 サイエンス・トイ用のプロペラ60枚、風で走る車のパーツ30台分を作った。また研修会用の資料を印刷した。断水が無く、一日中水が使えた。(アクラでは、送水ポンプの制御盤が故障したため、市の西側で深刻な断水が続いているそうだ。制御盤を作ったオランダから技術者を呼び寄せて修理するしかないらしい。・・・幸いなことに、数日後、ガーナ人の手で復旧したと報道された。)

20100208 月曜日
 7時から実験室で作業を開始したが、2時間ほどは掃除と昨日作ったものの整理で終わってしまった。

 9時過ぎにウェスリー校のデモンストレーション中学校へ出かけようとしたら、教育省で教員研修を担当しているギデオン氏に構内で出会った。ウェスリー校で開かれる研修会のためにアクラから来たからだそうだ。挨拶をしてから、空気圧ロケットを実演し、水レンズ顕微鏡のサンプルといくつかの印刷物、それと学生用に作った教材集CDを渡した。

 デモンストレーション中学校では理科主任に会うことができた。彼には11・12日のプログラムを渡した。実験室に戻ってからは、ストローを切ったり、プラスチック板で作る竹とんぼを仕上げたり、針穴写真機用のパーツを準備したりした。

20100209 火曜日

 昨日午前中からの断水は午前3時に終わり給水が始まった。しかし6時10分からまた断水。ナイト・ホールの近くにあるゴミ置き場では、朝からゴミを燃やし始めたので、煙が部屋に入ってきて息苦しかった。

 7時から実験室で作業。昨晩作った教材やパーツ類を整理した。それからタクシーでMamponteng Roman Catholic小学校まで行った。行きのドライバーは途中から道を通行人にたずねながら進んだが、結局は一本道だった。タクシーでも25分ほどかかった。

 広い敷地に小学校A、小学校Bそれに小学校Dがあった(Cはないそうだ)。ここで教育実習をしている学生はみな女性で、先生方もほとんど女性だった。先生方が持って行ったサンプルの教材に関心を示してくれたので、来週の水曜と金曜に学校を再訪して研修会ができることになった。17日の水曜が教員向け、19日の金曜は小学生に気体の発生をと希望された。

 カレッジにタクシーで戻ってから、ゴム動力ヘリコプターを16個くみ上げたり、針穴写真機のパーツの修理をしたりした。

 早めに部屋に戻り、明日に備えた。

20100210 水曜日

 7時に実験室に上がって荷造りしてあった教材やパーツ類を運び出した。今日もアフランチョ小学校までプロスパー君が付き添ってくれた。タクシーは抜け道を巧みに通って渋滞にあわずに学校に着いた。

 9時から小学生対象にアクティヴィティ開始。先生方対象と思って準備してきたのだが、今日は児童対象になってしまった。大人数では工作などが難しいので各クラスから数人ずつ集まってもらった。

 まずはWind vehicle (風で走る車)作り。1時間半ほどかかったが、13グループ合計26人の子供達は上手に Wind vehicle を作り上げた。先生方も3名実際に作ってくださった。

 次に別の子供達に簡易スペクトロメータを作ってもらった。こちらは、集まってもらった全員が一つずつ製作することができた。

 後片付けの後、アフランチョ小学校で教育実習をしている学生達が町を案内してくれた。

 タクシーでカレッジまで戻ったが、抜け道を使っても25分ほどもかかった。

 プロスパー君は今日撮った写真を後日取りにカレッジまで来てくれるそうだ。


 夕方、アカチからIWさんがクマシに着いたと連絡があった。明日と明後日ウェスリー校の実験室で行う中学校の先生対象の研修を見学(手伝ってくれる)予定。滞在先のサンブラ・ホテルからカレッジまでわざわざ教材用の竹串と事務所から預かったお金を届けてくれた。どちらもとてもありがたかった。

 この日は、4時50分に給水再開。10時過ぎから断水。16時から給水再開。

20100211 木曜日 建国記念の日

 7時に実験室。掃除をしてから、イスを並べ直したり、ゴミ袋を机に貼り付けたりして研修会の準備。今日はウェスリー校に一番近いデモンストレーション中学校A,Bとムモファツロ女子中学校の先生が対象。

 8時前にIW君が実験室に到着。しかし、開始予定の8時を過ぎても先生方の来る気配が無いので8時20分からデモンストレーション校へ様子を見に出かけた。幸い、途中で2名の先生と合流できた。研修会がキャンセルにならずにとてもホッとした。

 ということで8時半から2名の先生と一緒にアクティヴィティ開始。その後少しずつ先生が増えて最終的に9名の先生方が参加してくださった。

 12時までかけて、DCモーター、電磁石、クリップ付き電線、豆電球用ソケット、キャパシター、インデューサー、トランジスタの足の確認、マルチメーター(テスター)の使い方と空気圧ロケットの製作と打ち上げをした。ロケットの打ち上げの後、集合写真を撮って解散。明日も同じメンバーと同じ場所で研修の予定。

 本格的な後片付けは明日に行うことにして、簡単な掃除をしただけでIW君と昼食にサンブラ・ホテルに行った。

 ホテルからの帰りは、道路がとても混んでいて時間がかかった。しかも日中は暑いので少々こたえた。

20100212 金曜日

 断水は午前1時に終了(でも、この日はお昼から断水)。7時に実験室。掃除をしてから気体の発生の準備をし、その後、昨晩印刷してラミネートした写真を研修会参加者に渡す準備をした。

 IW君は8時過ぎに到着。最初の参加者は8時半に到着だった。多くの先生が集まるまで浮沈子を作ったり、磁界の観察をしたり、手回し発電機を使ってもらったりして時間をつぶした。

 9時頃から気体の発生の研修。この日は水素、酸素、二酸化炭素、アンモニアを発生させた。参加者ができるだけ自分で気体を発生させたり、気体の確認ができたりするように何回も操作を繰り返した。

 気体の後は針穴写真機、それから簡易スペクトロメータ、そして最後に水レンズ顕微鏡、いずれも各参加者に一つずつ作ってもらった。

 アンケートを書いてもらって12時15分頃解散。今日もIW君がいろいろ補助してくれたのでとても助かった。(一人ではこの二日間の研修会を乗り切れなかったと思う)

 1時間ほどIW君と実験室の後片付けをしてから部屋に戻り、レイチェルが作ってくれたカレー・ライスを食べた。IW君には、醤油を一ビンとご飯に混ぜるタイプのふりかけを三袋持って行ってもらった。明日、アクラに移動するとのことだった。

 この日は11時半から18時半まで停電。停電が回復した頃、強い風を伴って降雨があった。とても強い降りで、久しぶりに食事室に水が洪水のように入ってきた。雨が強くなったためかまた停電。ただし30分ほどで回復した。乾季から雨季に切り替わる時期のようだ。

水レンズ顕微鏡で見たタマネギの表皮 IW君撮影
20100213 土曜日
 昨晩の雨のおかげで涼しい朝を迎えた。水は8時30分に回復したので、床掃除、洗濯、水浴びに十分な量の水が使えた。

 この日は今週の疲れをとるために、ほとんど休息。午後にプロスパー君が来たので、一緒に実験室まで行き、印刷してあった写真を渡したり、容器に水を貯めたりした。

 夕方、近くのスーパー・マーケットまで歩いて買い物に行った。洗剤、漂白剤とチョコレートを買った。薬局では過酸化水素水を買った。来週の研修会で使う予定。

20100214 日曜日
 この日も休養。部屋で三輪の風で走る車用パターン・シートを作ったり、プロペラの準備をしたり、水レンズ顕微鏡のサンプルを作ったりした。

20100215 月曜日
葉が落ちきって一週間で新芽がふきだした。 ちょっとみると朝顔の種の袋のよう

 7時に部屋を出て実験室へ。金曜日の片付けが完全に済んでいなかったので掃除と片付けから始めた。その後、ボルティックのボトルのストックを整理し、ロケット用、プロペラ用、顕微鏡用、容器用ごとに保管したり加工したりした。今週の研修会は水曜と金曜の予定、どちらもマンポンテン小学校(Manponteng R./C primary school)。二月最後の週になる来週はジュアベン小学校、ナナ・オウス小学校に行く予定。

 午後には、ニュートン・ディスクの材料を貼り付ける作業と、いつものようにコルクボーラーでゴムぞうりをくり抜いて三輪の風で走る車用の車輪作りをした。

 帰宅途中の小学生が実験室まで遊びに来たので、久しぶりにゴム動力飛行機を飛ばした。空気圧ロケットも打ち上げた。

 日射しが強く、午後からはかなり暑かった。それでも16時を過ぎると屋外でも少ししのぎやすくなった。

 明日、マイケル先生が面倒を見ている私立学校の中学生が22名来るそうだ。実験器具の説明をする予定。

20100216 火曜日

 昨日のお昼前から断水だが、朝になっても給水が回復しなかった。7時前から実験室で作業、掃除をしたり、10時に来る予定の中学生のために一般的な実験器具を並べたりした。一段落したところで、ウェスリー校のデモンストレーション中学校に写真を届けに行った。

 実験室に戻ってからニュートン・ディスクのビュンビュンゴマに穴をあけて、糸を通す作業などをして中学生を待った。

 10時5分に中学生20名を乗せたバスが到着。学校名はPat-Doramo International School 中等学校で中学と高校があるそうだ。生徒数は約1000名。

 挨拶を交わしてから、空気圧ロケットとカメラ・モデルを使ってもらい、その後実験室で一つひとつの実験器具の使い方を具体的に説明していった。生徒はよく集中していたし協力的だったので、この訪問も研修会の一つと数えることにした。アンケートにも丁寧に回答してくれた。

 ガラス器具の洗浄や掃除をしてから部屋に戻った。

 夕方になっても給水が回復しないので、近くのタンクからバケツ7杯の水を運んだ。ついでに洗濯物とバケツを持ってタンクまで行き、外で洗濯をした。給水は20時50分に回復した。

20100217 水曜日 Mamponteng 小学校
教育実習生が作った掲示物 みなさんかなり興奮
水レンズ顕微鏡での観察

 6時半に部屋を出た。荷造りしてあったものを実験室から出して、昨日の朝頼んでおいたタクシーを待った。6時50分にドライバーから電話があり、7時にはカレッジから出発することができた。ただし、移動中に文房具などの箱を二つ置いてきてしまったことに気づいた。大失敗!

 Mamponteng 小学校には7時20分頃に到着した。小学生達がD小学校の図書室まで教材などの入った箱を運んでくれた。

 8時に学校ではベルが鳴り(手で振るタイプ)、小学生達は二部屋に分かれて集まった。ドラムを鳴らして、歌や踊りを交えた朝の集会がにぎやかに行われていた。

 それと並行して研修会も始まった。少しずつ参加者が増え、ウェスリー校の教育実習生と教員で合計21名が研修に参加した。文房具などを忘れてきてしまったので、この日にできたのは新しいデザインの風で走る車、水レンズ顕微鏡、針穴写真機だけだった。先日研修テーマ別に箱を作り直しておいたので、最低限の材料と文房具が箱に入っていため、これらをこなすことができた。

屋根に設置されていたソーラー・パネル

 約3時間の研修会だったが、みなさんかなり満足(興奮)していたようだ。これ以上の内容を詰め込むのは一日の研修では無理という印象を今日も受けた。

 11時20分には荷造りを済ませ、小学校を出ることにした。カレッジに着いたのは12時頃だった。  カレッジの中を歩きながら、この頃日中は暑いので午後に研修会を組むのは難しいと思った。

 部屋に戻ると断水。水は9時頃に止まってしまったそうだ。

 19時半から1時間ほど降雨があった。停電にならず助かった。

20100218 木曜日
 昨晩の雨のおかげで、埃も無く、涼しい朝だった。7時過ぎに実験室に入ってまず掃除、それから明日の研修会用の荷造り、来週の研修会の用具類の確認を始めた。

 この日には、新聞紙をA3サイズに切る、2Lの丸底フラスコを濃塩酸で洗う、簡易スペクトロメータを17台作る、30個のニュートン・ディスクの仕上げをする、大型の風で走る車3台の組み立る、5台の省資源型風で走る車を組み立てる、針穴写真機のパーツ準備をするといった作業をした。

 研修会用に買い求めた日本製のハサミを使っていたら、ブレードの背側のエッジも鋭くなっていたため、その部分で指を切ってしまった。軽く押し付けただけだったのに。

 午前中の作業中に給水が再開された、実験室でも水が使えたので、水圧は高かった。レイチェルは給水再開後にナイト・ホールからの退去に備えて浴室の掃除をしてくれた。浴室を広く使えるようにするために、水を貯めていたバケツとプラスチックのボトルも整理してくれた。

 夕方と宵のうちに弱い雨があった。夜の雨は数時間降ったので翌朝は涼しかった。雨季が始まったおかげで、昆虫の活動が活発になった。夜、窓を開けておくと網戸の隙間から小さな虫がたくさん入ってくる。そのため、窓は締め切っている。

20100219 金曜日 Mamponteng 小学校 2回目
昨晩浴室に現れたカニムシ(体調1cm弱)最初はサソリの幼虫と思った。 朝の集会

 6時半に実験室から研修会用の教材と文房具を出してタクシーを待った。ドライバーには昨日連絡して、7時に来てくれるようにお願いしておいた。

 7時10分になってタクシーがやってきた。前回運転してくれたドライバーは車のトラブルのためタクシーを回せなくなり、彼はわざわた別のタクシーを手配し、それに同乗して来てくれた。

 Mamponteng小学校には約20分で到着。すぐに子供達に荷物を図書室まで運んでもらった。図書館に着いてから、前回の研修会で撮った写真を教育実習中のウェスリー校の学生と先生に渡した。そこで話をしながら、これまでD小学校と思っていたところは、同じMampontengという名前を冠するDistrict Assembly 小学校(行政区立小学校)ということを教えてもらった。(間違えていましたすいません)

 8時から学校では集会が屋外で始まった。3月6日の独立記念日に、どの学校の児童・生徒もパレードをするので、集会では行進の練習が行われていた。そのためか研修会への参加者の集まりは遅かった。それでも図書室に来てくれた数人の先生と学生にストロー・モデルを作り始めてもらった。先生や学生は勝手が分かってきたためと、授業や会議などが同時にあったために研修中の出入りが多かった。最終的には、この日も延べで前回とほぼ同数の先生方が顔を出してくれたようだった。

 研修内容は、ストローで多面体、立方体、角錐を作る、簡易スペクトロメータとニュートン・ディスクを使ってもらう、空気圧ロケットを作って打ち上げる、しかできなかった。呼吸器モデルとDC回路などの材料も運んでおいたが使わなかった。

 研修会後に、学生が実習をしているクラスで写真を撮らせてもらった。カメラを向けると児童が木製の机に上るので、机が壊れないか心配だった。

 12時過ぎにタクシーでカレッジに向かった。金曜日のせいか、クマシへ向かう道は混雑していてカレッジにつくまで40分ほどもかかった。途中でパレードの練習のために行進している小中学生や高校生の一団を何回も見た。

 実験室に荷物を置いてから部屋に戻ると断水。バケツの水を使って体を洗った。

20100220 歓送迎会

 12時半からカルチュラル・センターの近くにあるアシャンティ・ゴールド・ホテルでアシャンティ地区ボランティアの歓送迎会があった。初めて行ったホテルだった。小さいが、好印象だった。

 15名の参加者があり、昼食を楽しんだ。着任したばかりの方が1名、3月に帰国するボランティアが3名だった。

 行きはタクシーを使ったが、帰りは歩いて帰った(汗だくになった)。

20100221 毛布とシーツとカーテンの洗濯

 朝、給水があったので、帰国に備えた毛布とシーツとカーテンの洗濯をした。すすぎ終わってから、初めて屋外に洗濯物を乾した。

 洗濯が乾くのを待つ間に、窓をおおっていた汚れたプラスチックのシートを捨て、きれいなものと交換した。シーツと毛布とカーテンは、4時間以内に完全に乾いた。カーテンは入り口の外に一つ付けただけで、それ以外はしまうことにした。毛布もたたんで、この後は使わないことにした。

 部屋でプロペラ・ユニットを49個と水レンズ顕微鏡を14個作った。

 この日の断水は11時から15時の間だけだった。

20100222 月曜日 買い物
 7時過ぎから実験室の掃除を始めた。昨日作ったパーツ類を分別してある箱に入れたり、これまで作ったパーツの数を確認したりした。風で走る車の車体用のストローや針穴写真機のパーツは追加で作らなければならない。

 今週の研修会は水曜と金曜の予定。予定では今週で学校を回る研修会はおしまい(のはず)。

 8時半頃に一度部屋に戻り、お金をバッグに入れ、買い物リストを持って歩いてタウンに出かけた。研修会用の買い物は今度こそ最後のつもりで。

 外科用のハサミ、水銀体温計、デジタル体温計からはじめて、電線、インク・カートリッジ、ラミネート・フィルム、CD−R、セロテープ、ストロー、食紅(入れ物をアルコール・ランプの代用品として使う)、磁石、A4用紙を購入した。

 タクシーでカレッジの実験室まで戻り、荷物を降ろした。荷物の中から自宅で使うものを選び、それらを持って部屋に戻った。レイチェルはドライビング・スクールから連絡があり免許証を受け取りに出かけていた。水が弱く断水になりそうだったので、急いで洗濯と水浴びをした。

 少し休憩してから研修会の報告書を作る作業をした。

 18時半頃から20時頃まで降雨があった。幸い停電にはならかかった。(ただし、13時以降はずっと断水)

20100223 火曜日 研修会準備
 朝は断水だったので、水浴びやトイレ用にバケツで4杯の水を運んだ。(給水は午前中に回復、実験室でも水が使えた。)

 7時10分から作業開始。30個の針穴写真機用のパーツをそろえ、5個だけ組み立てた。35個の簡易スペクトロメータを組み立て、アルミホイルを貼った光を取り入れる側に穴を開ければ使えるまでにした。呼吸器モデルを1つと、豆電球用のソケットを10個作った。16時までかけてできたのはこれだけだった。

 明日の研修会の荷造りをしたた箱が8個とカメラ・モデル1台になった。

 夕食の後、2時間かけて20台分の風で走る車(三輪タイプ)のボディーにするストローを準備した。

 レイチェルは明日自分が行く学校で教育実習をしているエベネザー君に渡すごちそう?を作ってくれた。

20100224 Juaben Meth Primary

 6時45分に荷物をタクシーに積み終わり、ジュアベンに向けて出発。アクラ・ロードを東に進み途中から左(北)へ折れて、まっすぐ。45分間かかって学校に着いた。

 広い敷地に平屋の校舎が何棟もあった。広いサッカー場と大きな水のタンクが印象的だった。幼稚園も併設されていた。各学年は2クラスずつ、どのクラスにも教育実習のウェスリー学生がいた(全員男性)。

 研修会の窓口になってくれているエベネザー君にすぐ会えたので、彼にレイチェルの作ったランチ・ボックスを渡した。

 8時からWorshipの活動があり、その後から研修会開始。今日の研修会は8時40分から12時40分までだった。先生方が合計10名、ウェスリー校の学生は7名参加してくれた。

 小学生の教室を一つ空けてもらって、そこでアクティヴィティ開始。まず、空気圧ロケット、次に風で走る車、その後、簡易DCモーター、電磁石、電子部品の性質とテスターの使い方と流した。12時を過ぎてから呼吸器モデルを1台ずつ参加者に作ってもらった。集合写真を撮り、アンケートを回収して研修会終了。

 タクシーはお願いしたとおり13時に迎えに来てくれた。荷物をタクシーに積み、また45分かけてカレッジに戻った。一段落したのは14時過ぎだった。

 部屋に戻ると断水。バケツの水で水浴びをしてから休養した。(屋外では、特に暑い日だった)

20100225 木曜日

 7時10分から作業開始。明日はエジスにある小学校で研修会。その荷造りと、これまで乱雑にしていた実験室内の研修用品の整理をした。

 明日の研修会は午後からの予定だが、教育実習中のウェスリー校の学生が、午前中の授業で小学生に電子部品の説明をするので、それを手伝って欲しいと昨日連絡があった。そこで、予定より早めに出発しなければならない。また、授業のために、抵抗やトランジスタなどのパーツの箱詰めもやりなおした。

 実験室での作業は午前中に切り上げて部屋へ戻った。給水は回復していたので、安心して洗濯と水浴びができた。

 休憩をとってから明日の風で走る車のパーツ作りをした。

20100226 Nana Owusu M/A Primary
この後、カメラ・モデルのレンズは壊れてしまった

 7時前から荷造りした教材類を実験室の外に並べて案内の学生とタクシーを待った。学生は7時10分頃、タクシーはその後すぐに来てくれた。

 アクラ・ロードを東に進み、カレッジを出てから30分でNana Owusu小学校に到着した。学校では、朝の集会が始まる直前だった。すぐに校長先生(Head Master)に挨拶することができた。

 教員は7名だけ、1年生から6年生まで1クラスずつだが、各クラスとも児童数は約60名とのことだった。それぞれのクラスにはウェスリー校の男子学生が一人ずつ割り振られていた。集会の後、校長先生が学校を案内してくれた。TVもPCもあるのだが、建物で電気が使えないので、役に立っていないそうだ。そういえば、どの部屋にも照明はなかった。学校を一回りした後で、校長先生は隣接する長老系教会の小学校にも連れて行ってくれた。その学校の校長(女性)は昨年8月に放送のTV3の番組を見てくれたそうだ。きれいに整備された中庭があり、照明があり、TVもすぐに見られるようになっていた。こちらの学校でも男子学生達が実習をしていた。

 9時からNana Owusu小学校の5年生を対象に学生と一緒に電気と電子部品の授業をした。といっても、導体、不導体の確認、豆電球とLEDの違い、LEDと抵抗と電池の回路、LEDと抵抗とダイオードの回路の実演と説明をしただけ。少し時間があまったので、児童3名ずつでグループを作り、電磁石を作らせた。

 11時から同じ教室でワークショップ開始。Nana Owusu小学校の先生と学生、それに隣の長老系小学校の先生も数名参加してくれた。竹とんぼ(のようなもの)、ゴム動力ヘリコプターなどの紹介をしてから本編に入った。空気圧ロケット、ニュートン・ディスク、簡易スペクトロメータ、針穴写真機と参加者がグループや個別に作ったり、観察したりするアクティヴィティを続けた。

 30分の休憩の後、風で走る車、簡易DCモーター、電子部品の説明を15時過ぎまで行った。

 タクシーはお願いしておいた通りに15時半に到着。16時10分にはカレッジに戻った。

 この夜半過ぎに降雨があった。

アボガドの花 グアバの実
20100227 ボスムトウィ(隕石)湖

 この日は、HDさんらの車2台で、クマシの南東約30キロにある隕石の落下でできたほぼ円形の湖、ボスムトウィ湖へ出かけた。

 5時からレイチェルはお弁当作り。ただし、昨日の午後から断水だったので、バケツで水を運びながら調理、トイレ、水浴びなどを済ませた。

 9時にHDさんが車で迎えに来てくださった。この日は、NPP(最大野党)の全国大会がクマシで行われるため、土曜日だが道路は比較的混雑していた。車はまず動物園の入り口へ移動、他の遠足(?)参加者を待った。予定通り9時半までに他の3名も合流したので、湖に向けて移動を開始した。

 ボスムトウィ湖は周囲を山に囲まれているので、ドライブの最後は山越えだった。湖に向かって下る途中で料金所があった。料金は、外国人は2GHC、ガーナ人は1GHCだった。  湖についてからはホテルの庭(入場料4GHC)でくつろぎ、持参した弁当をみなで食べた。

 午後からはかなり暑くなってきたため、あまり長居をせずに引き上げた。カレッジに戻ったのは15時少し前だった。車を出してくださったHDさん、TJさんありがとうございました。

 部屋では、まだ断水だった、しかし、洗濯物は片付けなければならないので、バケツで何杯も水を運んで洗濯をすませた。

 20時半頃から30分ほど降雨があった。

20100228 日曜日
 午前2時に給水が回復した。おかげで、午前中にシーツの洗濯や窓ふきなどができた。しかし、14時から21時頃までは水が止まった。

 夕方買い物に出ると西の空に雲が盛り上がるように成長しているのが見えた。18時半頃から風が強くなり、やがて雨も降り始めた。ロウソクを準備してしばらくしたら停電。部屋から見えるクマシの全ての地区が真っ暗になった。幸い20時20分に電気は回復した。

 1月の末から2月26日までの研修会報告書(日本語版)を夜まで作業して仕上げた。

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